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10.一次判定(コンピューター判定)とは?

一次判定(コンピューター判定)とは?

 要介護認定は、訪問調査員の調査による一次判定と、一次判定を踏まえた上での介護保険認定審査会による二次判定によって介護度が決定されます。 ここでは一次判定(コンピューター判定)がどのような仕組みで行われているかを簡単にご説明します。

(1)介護認定基本調査項目  
訪問調査によって、調査する項目には以下のものがあります。
麻痺拘縮・・・麻痺の有無、関節の動く範囲など
移動等・・・寝返り、起き上がり、座位保持、立位保持、歩行、移乗、移動など
複雑動作・・・立ち上がり、片足での立位保持、洗身など
特別介助・・・じょくそう、皮膚疾患、嚥下、食事摂取、飲水、排尿、排便など
身の回り・・・口腔清潔、洗顔、衣服の着脱、薬の内服、金銭の管理、日常の意思決定など
意思の疎通・・・視聴力、意思の伝達、短期記憶、場所理解、指示への反応など
問題行動・・・幻視幻聴、昼夜逆転、不潔行為、火の不始末、ひどい物忘れなど

(2)要介護認定基準時間  
一次判定は、上記調査項目を元に介護にかかる時間を計算し、要介護度を振り分けるようになっています。 各介護度の時間については、以下の表のとおりです。。

要支援1 要介護認定等基準が25分以上32分未満である状態又はこれに相当すると認められる状態
要支援2 要介護認定等基準時間が32分以上50分未満である状態又はこれに相当すると認められる状態
要介護1 要介護認定等基準時間が32分以上50分未満である状態又はこれに相当すると認められる状態で、要支援2に該当しない者
要介護2 要介護認定等基準時間が50分以上70分未満である状態又はこれに相当すると認められる状態
要介護3 要介護認定等基準時間が70分以上90分未満である状態又はこれに相当すると認められる状態
要介護4 要介護認定等基準時間が90分以上110分未満である状態又はこれに相当すると認められる状態
要介護5 要介護認定等基準時間が110分以上又はこれに相当すると認められる状態

ワンポイントアドバイス

 一次判定(コンピューター判定)については、訪問調査員(認定調査員)が訪問調査で作成した書類をもとに、コンピューターで機械的に判定をしますので、この判定については、何も言うことは出来ません。  

問題は、この後の二次判定(介護認定審査会)なのです。

一次判定(コンピューター判定)で、仮に「要介護2」と判定されても、二次判定で「要介護1」「要介護2」「要介護3」という3種類の認定ランクになる可能性があるわけなのです。  

ただし、一次判定で要介護2と判定された認定ランクが二次判定により、「要支援2」や「要介護4」というように、一気に2ランクの上下をすることは、普通はないと思って下さい。

続きの→11.非該当とは?を見てみる。

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