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9.かかりつけ医意見書とは?

かかりつけ医意見書とは?

 介護保険制度におけるかかりつけ医(主治医)意見書について

1.かかりつけ医(主治医)意見書の位置付け  

 介護保険の被保険者が保険によるサービスを利用するためには、介護の必要性の有無やその程度等についての認定(要介護認定・要支援認定)を保険者である市区町村から受ける必要 があります。  

この要介護認定・要支援認定は、訪問調査員(認定調査員)による調査によって得られた情報をコンピューター判定(一次判定)した結果及び主治医の意見に基づき、市区町村等に置かれる保健・医療・福祉の学識経験者から構成される介護認定審査会(二次判定)において、全国一律の基準に基づき公平・公正に行われます。  

介護保険法では、被保険者から要介護認定・要支援認定の申請を受けた市区町村は、当該被保険者 の「身体上又は精神上の障害の原因である疾病又は負傷の状況等」について、申請者 にかかりつけ医(主治医)がいる場合には、かかりつけ医(主治医)から意見を求めることとされています。

かかりつけ医(主治医)意見 書(以下「意見書」という。)は、この規定に基づき、申請者にかかりつけ医(主治医)がいる場合には、かかりつけ医(主治医)がその意見を記入するものであり、その様式等については全国で一律のも のを使用していただきます。  

要介護認定・要支援認定の結果如何によって、申請を行った高齢者は介護保険によるサービスを 利用できるかどうか、また利用できる場合には在宅サービスの上限や施設に支払われ る報酬が決定されることとなるものですから、審査判定に用いられる資料である意見書の役割は極めて大きいものです。  

なお、介護認定審査会では、医療関係者以外の委員もその内容を理解した上で審査判定を行うことになりますので、なるべく難解な専門用語を用いることを避けていただき、平易にわかりやすく記入してください。

2.意見書の具体的な利用方法  
意見書は、介護認定審査会において、主として以下のように用いられます。
(1)第2号被保険者の場合、障害の直接の原因となっている疾病が特定疾病に該当するかの確認  
申請者が40 歳以上65 歳未満の場合は、要介護状態の原因である身体上及び精神上の障害が政令で定められた15 疾病(特定疾病)によることが認定の要件となっ ています。介護認定審査会は、意見書に記入された診断名やその診断の根拠として記入されている内容に基づき、申請者の障害の原因となっている疾病がこの特定疾 病に該当していることを確認します。その上で、介護の必要度等について、65 歳以 上の方と同様に審査及び判定を行います。 従って、特定疾病に該当している場合の診断根拠については、本意見書内に記入 してください。

(2)介護の手間がどの程度になるのかの確認  
介護認定審査会では心身の状況に関する85項目の調査項目に基づく一次判定結 果を原案として審査判定を行います。審査判定にあたっては、意見書に記入された 医学的観点からの意見等を加味して、介護の手間の程度や状況等を総合的に勘案することとなりますので、必要に応じて一次判定結果は変更されます。 従って、意見書の記入にあたっては、介護の手間の程度や状況等について具体的な状況を挙げて記入されるようお願いいたします。

(3)認定調査による調査結果の確認・修正  
調査員による認定調査は、通常は1回の審査に対して1回行うこととされており、 また、訪問調査員の専門分野も医療分野に限らず様々です。従って、申請者に対して長期間にわたり医学的管理を行っている主治医の意見の方が、より申請者の状況 について正確に把握していることが明らかな場合には、介護認定審査会は調査員の調査結果を修正し、改めて一次判定からやり直すこととなります。

(4)介護(予防)サービス計画作成時の利用  介護(予防)サービス計画の作成に際し、介護(予防)サービスを提供するにあたっての医学的観 点からの意見や留意点等についての情報を、申請者等の同意を得てサービス提供者 に提供することになります。  従って、介護サービス計画作成上有用となる留意点を具体的に記入してください。

ワンポイントアドバイス

上記の説明は医師に対する説明ですので、「あなた」がご覧になってもむずかしく感じると思います。実際に「あなた」が医師に診てもらうときには予診票を提出します。

私が行うアドバイスの具体例の一部をご紹介します。



↓↓↓↓↓↓↓予診票表面↓↓↓↓↓↓↓
介護保険主治医意見書予診票表面
↓↓↓↓↓↓↓予診票裏面↓↓↓↓↓↓↓
介護保険主治医意見書予診票裏面
↓↓↓↓↓↓↓細かい内容を書いた別紙(メモ)↓↓↓↓↓↓↓
介護保険主治医意見書予診票別紙

以上の具体的な内容のように予診票以外にメモ書きで構いませんから、今どのような状態で困っているのか、苦しんでいるのかなどと、今現在かかっているお医者さんとその内容などを具体的に書いてください。そうすると、少しでも「あなた」の希望する内容の「かかりつけ医の意見書」を書いてもらう可能性が高くなると思います。


続きの→10.一次判定とは?を見てみる。

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