和式トイレで立てなくなった 新型コロナ
和式トイレで立てなくなった
久しぶりに友人と喫茶店に入りました。他に客はなし。
マスク越しに最近の様子など小一時間もおしゃべりしたでしょうか。
そろそろ尿意を催してきたのでトイレを借りることにしました。
入り口の左側にあったのを、入った時に確認しておいたので、スタスタと歩いてノックして入りました。
ふと見ると、和式。
「大丈夫かな。しゃがめるかな」と思いつつ用を足しました。
ところが立ち上がれないのです。握れるものは何もない。手すりもない。どうしよう。
パニックに。こんなに筋肉が弱っているなんて。涙が出てあたりがかすみました。
床にペーパーを敷き、そろそろと手をつき、じわじわと後ろへ下がりました。
壁に両手をつっぱり、何とか立ち上がりました。これが87歳の現実、コロナ禍の1年半の報いかと。
私は涼しい顔で席に戻りました。手すりがほしい。
以上は、私が購読している神戸新聞2021年12月11日朝刊14頁からの引用です。
今は、新型コロナウイルスの影響が早く収束してほしいと願うばかりです。