子どもの視点
子どもの視点
子どもの頃、私はいつも「なんで?」とよく大人に質問していたそうです。わからないことがいっぱいで、その答えを知りたかったから。でも、その純粋すぎる質問に納得できる答えを返してくれる大人は、それほど多くはなかったように思います。
「そういうルールだから」とか「決まっていることだから」など。その本質まで教えてくれる人はあまりいません。 例えば、国語の問題に、この筆者の気持ちを20文字以内で答えなさいというのが出てきたとき、私は筆者ではないのだからその人の心の内が分かるわけがないし、しかも20文字以内にしなきゃならないなんてなんで?とつまずいては先生を困らせていたものです。教育とはなんだろう?
本来、子どもたちのお手本になるべき大人たち。1992年にブラジルのリオデジャネイロで行われた初めての地球環境サミットで、わずか12歳のセヴァン・スズキさんが訴えた伝説のスピーチを紹介します。
「小学校で、いや幼稚園でさえ、あなたがた大人は私たちに、世の中でどう振る舞うかを教えてくれます。例えば『争いをしないこと』『話し合いで解決すること』『他人を尊重すること』『散らかしたら自分で片付けること』『他の生き物をむやみに傷つけないこと』『分かち合うこと』そして『欲張らないこと』。ならばなぜ、あなたがた大人は、私たち子どもに『するな』ということを、自分たちはしているのですか?」私は彼女のスピーチが大好きで、この言葉にドキッとしました。
学ぶべきは子どもの視点。戦争もそうですが、本当に世界が抱える問題を解決できるのは、そういう真っすぐな心で世の中を見ることができる人。そして何を言うかではなく、しっかり行動できる人なのだと思います。(半農半歌手)
以上は、私が購読している神戸新聞2024年10月28日(月)夕刊1頁からの引用です。
私自身、こども食堂の運営にもかかわっています。みんなが、より仲良く暮らせる共生社会づくりに私もお手伝いできることがあればと思っています。