うつ病のことを正しく知り、早期に治療につなげていくことが大切です。
よく眠れない、何となくうっとうしい、ご飯がおいしくない、疲れやすいなどの自覚症状がある時は、 実はうつ病の初期症状かもしれません。
4、家族の対応
(1)正しい知識と理解
うつ病に対して正しい知識を持ち、理解を深めることが大切です。本人の了解を得て、主治医に説明を求めたり、家族教室に参加しましょう。家族が病気を受け入れ、病気を知れば、余裕を持って本人に接することができます。
※家族教室は、神戸こころの健康センターのほか、医療機関やデイケア、施設で開催しているところがあります。各機関へお問い合わせ下さい。
(2)傾聴と見守り
まずは、つらさを訴える本人の話に、じっくり耳を傾けて冷静に対処することが大切です。せっかちな解釈や批判、助言は控えましょう。重要な決断をせまったり、せかしたりすることは禁物です。「なにも出来ない」と自分を責めている本人は、励まされると、ますます落ち込んでしまいます。決してなまけではなく、気持ちのもちかたによって治るものでもありません。「運動をして汗をかいてみたらすっきりするのでは」とす、「気晴らしに旅行にでてみたら」などと助言しても、本人はそれらを楽しむことができないのです。回復してきたら、自分から活動を起こします。それまでは、ゆっくり休養できる環境を、周囲が整えましょう。
家族のメンタルヘルスも重要です。
病状の変化に一喜一憂せず、あせらず、心配しすぎず、そっと見守るように接するのがよいでしょう。
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「5.職場の対応」を見てみる。