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手話サークル学習交流勉強担当ネタ

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18.お国自慢ゲーム

 前回ご紹介したゲーム同様に今回、ご紹介する「お国自慢ゲーム」も少し「ひねり」がきいたゲームとなります。

北海道から沖縄までの47都道府県のお国自慢をするのです。「えっ、こんな県は知らないよ。行ったことがないよ。」という場合でも、想像力を働かせて「お国自慢」をするのです。普通「お国自慢」といえば、自分が住んでいる場所や住んでいた場所、つまり実際に知っている場所に対して、例えば当サイト管理者であれば神戸市に住んでいますので神戸市のお国自慢は得意です。例えば、「神戸市は六甲山と瀬戸内海が近くて六甲山や摩耶山から夜に神戸港を見るととても良い景色なのですよ。」という「夜景検定」にも詳細をご紹介しているような説明を手話表現ですることができるのですが、いかんせん、東日本で訪問した経験があるのは「東京」と「北海道」だけです。

だからこそ、「どの都道府県があたるかわからない」「あたってしまつたら、その場で1分間考えて手話で発表するしかない。はっきり言って想像の世界である。」「でも、想像の世界だからこそ既成事実にとらわられずに自由に手話で映像的にイメージをふくらませて表現できる。」という魅力もあります。

そして、このゲームを成功させるコツとしては説明されている都道府県についてよく知っている人が「こんなのありえない。」「こんなのうそっぱちや。」と心の中で思っていたとしても、前での手話表現している人が迫真の演技をしたいたら、その演技に対して「素晴らしい」という賛辞をおくってほしいと思います。

つまり、お互いの「思いやり」も育てていくことができるゲームだと私は思っています。

それでは、具体的なイメージを持っていただくために、お決まりの実況中継をはじめます。

学習担当者(司会者)「それでは、Aさん、前に出て、この袋の中にある紙を1枚選んで取ってください。北海道から沖縄までの47の都道府県名が書いてある47枚の紙があります。どうぞ。」

Aさん「わかりました。よく知っている県があたりますように・・。えいやっ、あっ、山形県、こんなのしらないやぁ。」

学習担当者(司会者)「それでは今から1分間の時間をあげますので、その間に山形県のお国自慢を考えてくださいね。」

・・・1分後・・・

学習担当者(司会者)「それではAさん、始めてください。」

Aさん「山形県をあらわす手話表現でさくらんぼをするように、山形県はさくらんぼの名産地でとてもさくらんぼがおいしいです。また、山形県はこの手話サークルがある神戸市よりもはるかに北にあることからわかるように涼しい気候で、冬はたくさん雪が降り、かまくら、雪だるま、雪合戦、スキー、スノーボードなど雪に関する遊びがたくさんできる魅力的な県です。私は夏に汗をかいた後で飲むビールよりも、冬に庭に作ったかまくらの中で、子供たちが雪の中で楽しんで遊ぶ様子を眺めながら熱燗(あつかんと読み、あたためた日本酒のことです)を飲むのが好きです。日本酒が好きな方々は、ぜひとも山形県に来てください。」と表現しました。

正直なところ、「山形県=さくらんぼという手話表現」以外はすべてAさんの想像の世界です。でも、迫真の演技で会場は「へぇ〜」と顔の前に右手をさっと振り下ろす表現や「なるほど」という唇の下ぐらいに親指をつけて人差し指を二回ぐらい下に振る表現をする人か多かったです。そして、そのあとすぐに両手を両耳の外側でひらひらさせて拍手喝采の表現がわきおこりました。

学習担当者(司会者)「Aさん、ありがとうございました。それでは次にBさんが前に出て残りの46枚の中から1枚選んでください。」

Bさん「よく知っている都道府県があたりますように・・・。えいやっ。あ、山口県、私は山口県は全然知らないよぅ。どうしよう・・・。」

学習担当者(司会者)「それでは今から1分間の時間をあげますので、その間に山口県のお国自慢を考えてくださいね。」

・・・1分後・・・

学習担当者(司会者)「それではBさん、始めてください。」

Bさん「山口県の下関は河豚(フグ)で有名です。フグは別名でテッポウとも言います。テッポウという理由は当たると怖いという意味です。フグの肝などの毒にあたると死ぬこともあります。でも、死ぬ可能性があったとしても昔から食べる人が多かったのですね。毒にあたるかもしれないのに食べるということは、それだけおいしいので食べる人が多いのです。皆さんも山口県に行ってフグを食べるのはいいのですが、安全な調理をするお店を選んでくださいね。」と手話表現しました。

正直なところ、Bさんは山口県には行ったことが無いので、山口県の実情はあまりよくわかっていません。ただし、過去に新聞か何かで「山口県、下関は河豚(フグ)が有名」ということだけをしっていたので、今までの人生で知っていたことを頭をフル回転させて手話表現したのです。

もちろん、Bさんの手話表現に対しても会場のみなさんは両手を両耳の外側にヒラヒラさせる「拍手喝采」をしました。

このような要領で続けていきます。個人別に順番に行っても良いですし、いくつかのグループに分けて代表者が前に出てくるという形式でやってもいいと思います。

 また、今回ご紹介した「司会者があらかじめ紙に書いておく「都道府県名」もあたりはずれを少なくするために近隣の都道府県はあらかじめはずしておくと平均して盛り上がるのかもしれませんね。具体的には当サイト管理者の所属する手話サークルは神戸市にあるので、あらかじめ近畿地方などの近くの都道府県名はあらかじめはぶいておくという方法もあります。それはゲーム担当者(司会者)様の方で適当にアレンジしていただけたらと思います。」 今、実況中継をした「お国自慢ゲーム」でも「あなた」の所属する手話サークル又は手話グループのゲーム内容が盛り上がるとよいなぁという思いで今回のご紹介をおわらせていただきます。
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続きの→「19.両手の違いをつなげようゲーム」を見てみる。

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