今回、ご紹介する「両手の違いをつなげよう」はかなり難しいゲームとなります。
ルールとしては、右手と左手が違う手話表現をします。例えば、「努力」という手話表現ならば、右手の「人差し指」を左手の「掌の真ん中」に押し当てて表現しますのでOKです。「決める、決定する」という手話表現も右手の「人差し指」と「中指」の日本を上に向けた左手の「掌」に打ち付けて表現しますので、左右の手の形が違いますので、OKです。それに対して、「会社」という手話表現は右手も左手も人差し指と中指をつかうので両手の違いがありませんので、今回のルールでは「無効」となります。また、「限界」という手話表現も右手も左手も5指を使って両手の違いがないので、駄目です。たとえば、「オリンピック」という手話表現もダメです。
進め方は、大きく輪になって順番に表現をしていく方法とグループ対抗戦でやる方法と両方が可能ですので、学習担当者が「あなた」の手話サークル等でやりやすい方法にアレンジしてくださいね。
一例として「輪になってやる方法」の実況中継をします。
学習担当者「みなさん、輪になってください。それでは、私の左側のAさんとBさんにじゃんけんをしてもらいます。勝った人は右手と左手の形が違うようにして手話表現をしてください。そして、負けた人は勝った人が表現した手話表現の右手もしくは左手は同じで片方の手は違うようにしてつなげていってください。最初の二人の後は、輪になっていますから、続きの人から順番に隣り隣りと回していってくださいね。そしてすでに出た手話表現をしたり、両手の形が同じ手話表現をしたり、その場で10秒以上考え込んだ人には「チェック1ポイント」を記録します。20分たったあとで、チェックポイントが一番多かった人には、「2020年東京オリンピック開催が決まったことに対して思うこと」というテーマでの手話表現をしていただきます。また、手話表現をする際には、前の人の右手と左手を逆にして表現することは認めます。表現した手話表現については、2回目以降の重複が無いように私が前のホワイトボードに書き留めていきますね。それでははじめます。」
AさんとBさんがじゃんけんをします。「最初はグー。じゃんけんポン」
Aさん「勝ったぁ」と言って「努力」という手話表現をします。
Bさんは「う~ん」と考えて「郵便」という手話表現(右手は人差し指、左では人差し指と中指」をします。
席が続くCさんが「えぇ~と。先ほどのBさんは左で人差し指と中指を使ったけど私は右手で人差し指と中指を使おう」と考えて「決める」という手話表現(右手は人差し指と中指で左掌を上向きにしたところに右手2本の指を打ち付ける)をします。
Dさんは「う~む。」と考えて「一生懸命」という手話表現(両手の5指を頭の横前ぐらいで前後に振る)をします。
ここで学習担当者が「Dさん、今のは両手の違いがなかったですよ。Dさんはチェックポイント1とします。」
Dさん「あ、やっちゃったわぁ。」
学習担当者「それでは、次はEさんお願いします。Cさんの「決める」という手話表現の続きでお願いします。」
Eさんは「えぇ~そんな急に言われてもわからないよぉ。」と考え込みます。
学習担当者「・・・6・・7・・8・・9・・10秒たちました。Eさんにもチェックポイント1点とします。次はFさん「決める」の続きでお願いします。」
Fさんは「旅行」(左掌の右側で右手2指をまわす)という表現をします。
Gさんは「申し込む」(左掌の上に右手人差し指をのせて前方斜め上に動かす」を表現します。
Hさんは「奈良」(左掌と右手で「お金」の手話表現を組み合わせる)を表します。
Iさんは・・・と続いていきます。
そして最初に設定した時間がきたら、
学習担当者「ここで時間になりましたので結果を見てみます。チェックポイントが一番多かったのは○○さんです。それでは○○さん、2020年東京オリンピック開催が決まって思うことを3分以内の手話表現でお願いします。」という流れになります。
ただし、今回の「両手の違いをつなげよう」はかなりむずかしいですので、もう少し簡単にしたゲームは続きでご紹介します。
また、罰ゲームとしては今回は「2020年東京オリンピック開催」関連のテーマでしたが、ここの内容は「寸劇」でもなんでも学習担当者のアレンジでお願いします。また、手話表現をする制限時間も今回は10秒以内でしたが、場合によっては、20秒にしたり、制限時間なしにしたりと、それは学習担当者の方のアレンジでお願いします。
今回ご紹介をした「両手の違いをつなげようゲーム」でも「あなた」の所属する手話サークル又は手話グループのゲーム内容が盛り上がるとよいなぁという思いで今回のご紹介をおわらせていただきます。
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続きの→
「20.両手の違いであらわそうゲーム」を見てみる。