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新しい視点で高齢者や障害者を応援する こうべユニバーサルデザイン

こうべユニバーサルデザインUniversal design

こんにちは

皆様、こんにちは。私は平成24年7月5日に手話サークルすずらん例会で神戸市保健福祉局総務部計画調整課ユニバーサルデザイン推進係の男性職員の方から「こうべユニバーサルデザイン」という内容についての出前トークを受けさせていただきました。

以下、教えていただいた内容を簡単にご紹介します。

こうべユニバーサルデザインまず、左にあるようなページ番号が10ページまであるパンフレットをいただきました。サブタイトルとしては「みんなにやさしいまち」をみんなでつくろう!というもので、
ユニバーサルデザインとは、
ユニバーサル(universal)・・・
→すべてに共通の、普遍的な
デザイン(design)・・・
→ある対象について良い構成を工夫すること、ということてす。

わたしたちのまちには、赤ちゃんから子供や成人、お年より、男性・女性、外国人、車いすを利用する人、視覚障碍者、聴覚障害者、そのほか外見ではわかりにくい障がいをお持ちの方、妊産婦、ベビーカーを押す人などいろいろな人が暮らしています。
 ユニバーサルデザインとは、こうした年齢、性別、文化、身体の状況など、人々が持つさまざまな個性や違いにかかわらず、「最初から誰もが利用しやすく、暮らしやすい社会となるよう、まちや建物、もの、しくみ、サービスなどを提供していこうとする考え方」のことです。
 ユニバーサルデザイン(UNIVERSAL DESIGN)はその頭文字をとって、「UD」として表現される場合もあります。

こうべユニバーサルデザインシンボルマーク←上にご紹介したパンフレット表紙にも使われている左のデザインは「こうべユニバーサルデザインシンボルマーク」です。ユニバーサルデザインの「U」「D」をモチーフに、すべての人にやさしいデザインを人々の笑顔で表現しました。青・緑・赤は海、山・ポートタワーを表し、神戸の街にあふれる笑顔をイメージしています。2004年(平成16年)に公募によりこのマークが選ばれました。


ユニバーサルデザインという考え方が生まれた背景としては、次のことを教えていただきました。

1950年代のデンマークにはコロニーという巨大な知的障害者の施設がありました。このコロニーでは多くの人権侵害が行われていることをその施設にお世話になっている方々の親の会が知り、この状況を改善しようとする運動がはじまりました。

これは一般的には、障害者や高齢者など社会的に不利を受けやすい人々が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動することが社会の本来あるべき姿であるという考え方、つまりノーマライゼーションという考え方が1950年代に生まれました。

障害者であろうと健常者であろうと、同じ条件で生活を送ることができる成熟した社会に改善していこうという営みのすべてをノーマライゼーションといい、障害がありながらも、普通の市民と同じ生活ができるような環境づくりこそがノーマライゼーションの目的なのです。

次に1960年代に入ると、アメリカでベトナム戦争の帰還兵の問題が起こりました。帰還兵は多くが心身に障がいを持つようになってアメリカに戻る人が多かったのです。

具体的には車いす生活になつた人が行動しやすいように階段だけだった施設にスロープやエスカレーターの設置や精神面でのメンタルヘルスケアなども積極的に行われるようになりました。バリアフリーとはバリアを取り除くこと、障害をとりのぞくことという考え方でした。

しかし、ノーマライゼーションにしてもバリアフリーにしても、何か困難なことが起こった後の後手の対応になることが多いです。

1980年代に入り、アメリカのロナルド・メイス教授が「ユニバーサルデザイン」という考え方を広めました。
何か困ったことが起こる前に、誰もが暮らしやすい生活環境を整えるためにはどうすれば良いかという考え方でした。

バリアフリーという考え方は「特定の誰かのための取り組みをおこなうこと」「たとえば車いすを利用している人がいるから階段にスロープをあとから設置しましょう」というような考え方ですが、ユニバーサルデザインとは「最初からみんなにやさしいデザインを考えること」という考え方です。

ユニバーサルデザインは「みんなにやさしい」、つまり最初からバリアを作らないという考え方です。

1997年、ロナルド・メイス教授は仲間と共同でユニバーサルデザインの7原則を発表しました。

続きの→こうべユニバーサルデザインの7原則を見てみる。

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