今回、ご紹介する「すぐに反対ゲーム」はなかなかスピーディーで反射神経が問われるゲームということで私が実施した時もかなり盛り上がりました。
ルールとしては、前に2人ずつ出てきてもらいます。そして、じゃんけんをしてもらいます。 勝った人が前にある机の上に裏向きに伏せた紙の中から1枚を選んで、それに対する手話表現をします。その手話表現が終わった後に、ゲームの担当者(司会者)が「1.2.3.4.5」と5秒間ゲーム担当者が数えます。その間に、じゃんけんで負けた人が、じゃんけんで勝った人が表現した手話の反対の意味の手話表現をします。
1.5秒以内に反対の表現をすること。
2.うっかりじゃんけんに勝った人の表現を繰り返してしまったり他の表現をしないこと。
という2つのルールが守られなければ「1ポイント減点」としました(実際にゲームをするときにはゲーム担当者の方で好きなようにアレンジしてください。
また、参加人数によっては、グループ対抗戦にしてもおもしろいですが、どのような対抗形式にするかは、「あなた」の手話サークルやグループの状況で適当にアレンジしてください。
それではよりわかりやすくするための実況中継をご覧ください。
司会者「それではAさんとBさん、前に出てじゃんけんをしてください。」
AさんとBさんが「最初はグー、ジャンポンポン」
Aさん「よしっ勝った。この札をひいて。よし。」
Aさんはうちわをもって顔をあおぐまねをして「夏」と表現しました。
司会者「Bさん反対の表現をしてください。い〜ちぃ、に〜いぃ。」
Bさんは両手を胸の前でたててふるわせて「冬」を表現しました。
司会者「OKです。それでは次にCさんとDさん前に出てじゃんけんをしてください。」
CさんとDさんが「最初はグー、シャンケンポン。」
Dさん「よしっ勝った。この札をひいてぇ。よしっ。」
Dさんは、両手を開いて顔の前から顔の方に水平にあおいで「涼しい」と表現しました。
司会者「Cさん、はじめてください。い〜ちぃ、に〜いぃ、さぁ〜んぅ、」
Cさんは両手を顔の斜め前下から顔の方に向けてあおぐのをくりかえして「あたたかい」という表現をしました。
司会者「OKです。次はEさんとFさん、前に出でじゃんけんをしてください。」
EさんとFさんが「最初はグー、じゃんけんポン。」
Eさん「勝ったぁ。この札をひいて。よぉ〜しぃ。」
Eさんは人差し指を手前から前に出して「行く」という表現をしました。
司会者「Fさんはじめてください。い〜ちぃ、に〜いぃ。さ〜んぅ。よぉーんぅ。ごぉう〜」というギリギリのところで、
Fさんが人差し指を向こうに動かした「行く」の表現のあとで両手をさっと左右にかえして「ない」という否定形をつけて「いかない」とあらわしました。
そこで会場が「どっ」とわきました。本当に盛り上がりました。
多くの人が「行く」の反対表現として「来る」という手話表現を予想(期待)していたのです。
でも、手話で「行く」の反対の表現としては「行かない」もありますね。
手話を使う場では「ろう者」「難聴者」「健聴者」など色々な立場の人がいますので、色々な考え方があります。
当サイトの運営者などは色々な方から「ろう者文化」「難聴者文化」「健聴者文化」の違いについて教えていただいていますので、「行く」の反対表現として「行かない」という手話表現をみたときには、あごに親指をつけて人差し指を動かして「なるほどぉ〜」となっていました。
このように予想された回答と違うものがでてくることがあるのがとてもおもしろく盛り上がるゲームです。
また、ときにはうっかりじゃんけんに勝った人の手話表現を真似してしまう人もいます。
そして、じゃんけんに勝った人の手話表現を見てから5秒以内に考えるというルールで、じゃんけんに負けた人は、あらかじめ「どんな手話表現の反対をすれは良いのか」がわかりませんので、「さっ。」と読み取って5秒以内で考えて「ぱっ」と表現するのでなかなか緊張するというかスリリングというか前に出て、じゃんけんで負けると「あらぁ〜」という表情をする人が多く、そのじくさをみるだけでも楽しめたゲームでした。
また、今回ご紹介した「司会者があらかじめ紙に書いておく「言葉」も色々なことを予想しながら書いておくとより楽しめるゲームになると思います。 今、実況中継をした「反対表現ゲーム」でも「あなた」の所属する手話サークル又は手話グループのゲーム内容が盛り上がるとよいなぁという思いで今回のご紹介をおわらせていただきます。
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「18.お国自慢ゲーム」を見てみる。