今回の内容は「おもしろくない」かもしれません。しかし、歴史のある手話サークルなどでは、手話サークル員の減少やサークル運営などについて悩んでいる方もおられます。その際に、今回のゲームをすることで何か方向性が見えてくるかもしれません。
まず、メンバーを次の4つに分けます。
1.ろう者
2.手話サークル歴3年未満
3.手話サークル歴3年以上10年未満
4.手話サークル歴10年以上
この分類方法はあなたのサークルの実情に合わせてアレンジしてもらって構いません。
4つにわけた後で、学習担当者が次のテーマをみんなに示します。
学習担当者「この手話サークルの運営について考えていきたいと思います。そのために、ろう者の方には手話サークルに対してしてやってほしいことや望むことを手話で表現してください。手話サークル歴3年未満の人たちは、手話サークルで何をしたいのかを手話表現してください。手話サークル歴3年以上10年未満の人たちは、手話サークルで学んだことを手話表現して下さい。手話サークル歴10年以上の人たちは、手話サークルの今後のありかたつにいて思うことを自由に手話表現してください。今から時間を5分とります。では、それぞれの個人個人で考えてください。」と言って、時間を5分とる間に前にホワイトボードを4等分にマーカーなどでラインをひいて区切ります。
5分たった後に、
学習担当者「それではろう者の方々から『手話サークルに望むこと』『手話サークルにやってほしいこと』を手話表現してもらいます。また、今回は読み取り練習を兼ねて手話サークル歴3年未満の人たちに読み取りをしてもらいます。読み取った内容を前のホワイトボードに書いてください。」
と言って、ろう者に順番に手話表現してもらいます。
例示として
1.もっとみんなに手話を使ってもらいたい。手話サークルに来ているのに手話を使わないで口話だけではろう者はおいてきぼりになる。
2.もっとろう者としゃべってほしい。ろう者はサークル員と手話でお話しするのを楽しみに来ている。
3.もっと交流会やゲームなどを増やしてほしい。
その他いろいろと出てくると思います。これを手話サークル歴3年未満の人たちが読み取ってホワイトボードに書いていきます。ホワイトボードに書くから、ろう者の人も自分が手話表現した内容をきちんと読み取れたかチェックできます。おかしければ指摘してもらうのです。これは手話サークル歴3年未満の人たちにとっては、とても良い勉強となります。
学習担当者「次は手話サークル歴3年未満の人たちが手話サークルで何をしたいのかを手話表現してください。そして、その手話表現した内容を自分自身でホワイトボードに書いてください。その内容をろう者の方にチェックしてもらいます。」として手話サークル歴3年未満の人たちに手話表現とホワイトボードに書くのとをやつてもらいます。これもろう者の人にチェックしてもらうので手話表現が正しいかどうかの勉強になります。また、ろう者の人や他のグループの人々も手話サークル歴が短い人々の希望を知ることができます。
学習担当者「次は手話サークル歴3年以上10年未満の人たちが手話サークルで学んだことは何か?を手話表現してください。その内容をろう者の方に読み取ってもらってホワイトボードに書いてもらいます。」という内容で始めます。これは手話サークル歴3年以上10年未満の人たちの手話表現が本当にろう者に伝わっているのかのチェックにもなります。
学習担当者「最後に手話サークル歴10年以上の人たちが手話サークルの今後の在り方について思うことを手話表現して、その内容を自分自身でホワイトボードに書いてください。」この人たちはすでに手話表現された
1.ろう者からの要望や希望
2.手話歴が浅い人の要望や希望
3.中堅の人々の考え方
を見ているので、そのことも踏まえた内容を手話表現してホワイトボードに記入することとなります。初和暦が短い人たちもその手話表現とホワイトボードに書かれる内容で勉強になると思います。
そして、すべての人たちの分の手話表現の内容が書かれたホワイトボードを全員で見ます。
そこに書かれた内容が「あなた」の手話サークルの今後の、つまり未来の方向性を示しているのではないでしょうか。
サークル運営について色々と考えるようになった時には、こういうゲームをすることも一つの方法ではないでしょうか。
今回ご紹介をした「手話サークルの未来を考えよう」でも「あなた」の所属する手話サークル又は手話グループのゲーム内容が盛り上がるとよいなぁという思いで今回のご紹介をおわらせていただきます。
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「29.指文字しりとりゲーム」を見てみる。