5人以上のグループに分かれます。できましたら、10人以上の参加者がいるときに実施すると面白いと思います。まずは実況中継を見てもらった方が理解が早いと思いますので、ゆっくりとご覧ください。
実況中継のはじまりはじまり〜
学習担当者「昔、聖徳太子という偉い人かいました。聖徳太子は10人の人たちから同時に言われたことを聞き分けることができたとも言い伝えられています。皆さんにも聖徳太子のように多くの人の手話を同時に読み取ってもらうゲームをしたいと思います。前に出たグループのメンバーにはこちらが用意した紙にあらかじめ書いてあるテーマをイメージした内容の手話表現をしてもらいます。グループ内での相談は無しです。相談は無しですから、グループ内で手話表現が重なっても構いません。私が指で3.2.1と合図をしますので、同時に手話表現をしてください。表現したらすぐに手をひっこめてください。座っているみなさんは表現された手話をお配りしたチラシの裏の白い部分に書いてください。あった数が多いグループの勝ちです。」
学習担当者「では1グループの六人の皆さんは前に出てください。代表者の人がこの机の上に置いてある紙の中からひとつ選んで折り目を開いて1グループのみなさんにだけ見えるようにしてください。でははじめます。用意は良いですか。」
学習担当者「3..2..1..ハイ」
右から「バナナ、ブドウ、リンゴ、みかん、ブドウ、柿」と表現されました。
でも、会場では「右の2人はバナナとブドウだったけど同時に見るのは2人が精いっぱいや・・・。」というような感想があふれ、「バナナ、ブドウ、リンゴ、みかん、ブドウ、柿」がパーフェクトに当たったグループは出ませんでした。
学習担当者「今は『果物(くだもの)』というテーマで手話表現を同時に6人の人にやってもらいました。もう一度、今の1グループの方々に表現してもらいましょう。」
1グループのメンバーは右から順番に
「私はバナナ」
「私はブドウ」
「私はリンゴ」
「私はみかん」
「私はブドウ」
「私は柿」
と表現しました。
会場からは「同時に6人を見るのは無理〜」といった感想もありました。
学習担当者「それでは次は2グループの6人の人たちが前に出て代表者がテーマを選んでください。」
と言っている間に先ほどの手話表現をした1グループの人たちは「そうだ。一度に6人を見ることはむずかしいから分担しましょう。左の2人が左の二人の手話表現読み取り担当してください。真ん中の2人が真ん中の二人の手話表現読み取りを担当してください。右の2人が右の二人の手話表現を担当してください。」という相談をしていました。
学習担当者「それではあらわしてもらいます。3..2..1..ハイ。」
右から「野球、バトミントン、テニス、サッカー、野球、バレーボール」と同時に表現されてすぐに手がひっこめられました。
1グループは
「右は野球とバトミントンでした。」
「真ん中はテニスとサッカーだったよ。」
「左は野球とバレーボールです。」
と分担した担当者がチラシの裏に書き込み、見事にパーフェクト正解でした。
ちなみに3グループは全員が全員を読み取ろうとしたので漏れがありました。
学習担当者「今回のテーマはスポーツでした。もう一度あらわしてもらいます。お願いします。」
2グループは
「私は野球」
「私はバトミントン」
「私はテニス」
「私はサッカー」
「私は野球」
「私はバレーボール」
と手話で表現しました。
学習担当者「2グループのみなさん、ありがとうございました。次は3グループのみなさん、前に出て代表者の人がテーマを選んでください・・・・・。」
というように続いていきます。
これは一つ一つの手話表現を見れば簡単かもしれないのですが、同時に5人以上の手話表現が一斉に行われるのでグループ内でうまく分担しないとすべての手話表現を読み取ることはむずかしいと思います。私自身、どう頑張っても隣り合っている2人の手話表現を読み取るのが精いっぱいで3人以上の手話表現を同時に読み取ることはできませんでした。
これは私が参加させていただいた場では「かなり盛り上がった」ゲームです。
ポイント制にしても良いし、減点性にしても良いし、あとは学習担当者の方が「あなた」の手話サークルの実情に応じてアレンジすればよいのではないかと思います。
スポンサードリンク
続きの→
「14.記憶力ゲーム」を見てみる。