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手話サークル学習交流勉強担当ネタ

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21.誕生日足し算ゲーム



 今回は誕生日の○月△日という○と△の部分を素早く覚えて足し算をするゲームです。あくまで○月△日の部分だけですよ。生まれ年を言うのは年齢がわかっていやだと思う方もおられますからね。

5人以上のグループに分かれます。できましたら、10人以上の参加者がいるときに実施すると面白いと思います。まずは実況中継を見てもらった方が理解が早いと思いますので、ゆっくりとご覧ください。

実況中継のはじまりはじまり〜

学習担当者「今の日本は少子高齢化だといわれています。皆さんのいるこの手話サークルでも少子高齢化の影響が出てきています。そこで、今日は、少しでも頭を若々しく保つために誕生日の○月△日という数字の部分を足し算するゲームをしたいと思います。たとえば、誕生日が4月25日の人であれば4+25=29という数字になりますね。一人だけでは簡単ですので、同時に5人の人にそれぞれの誕生日を表現してもらい、他のグループの人がその数字の合計を当てるゲームをやりたいと思います。前に出たメンバーの人には、私が指で3.2.1と合図をしますので、同時に手話表現をしてください。その後5秒たったら私が合図しますので手をひっこめてください。座っているみなさんは手話表現された誕生日のそれぞれの数字を合計した数をお配りしたチラシの裏の白い部分に書いてください。考える時間は3分です。正解したグループにポイント1を差し上げます。」

学習担当者「では1グループの5人の皆さんは前に出てください。皆さんの誕生日を〇月△日というように手話で表してください。でははじめます。用意は良いですか。」

学習担当者「3..2..1..ハイ」

右から「9月15日、1月3日、12月28日、9月8日、11月20日」と表現されました。

でも、会場では「右の2人は9月15日と1月3日だったけど5秒以内に覚えるのは2人が精いっぱいや・・・。」というような感想があふれました。

学習担当者「3分経ちました。それでは各グループの代表の人が、それぞれのグループの答えを発表してください。」

2グループ代表者「(えぇ、そんなんわからんわぁ、もう、あてずっぽうでええわ。)125です。」

3グループ代表者「(自信満々で)115です。」

4グループ代表者「(やや不安ながら)118です。」

学習担当者「それでは確認のためにそれぞれの方に誕生日をもう一度手話表現してもらいましょう。お願いします。」

1グループのメンバーは右から順番に
「私は9月15日」
「私は1月3日」
「私は12月28日」
「私は9月8日」
「私は11月20日」 と表現しました。

学習担当者「今回は、それぞれの誕生日の数字の合計は9+15+1+3+12+28+9+8+11+20=116が正解となります。残念ながら2グループと3グループと4グループの中から正解はありませんでしたので、ポイントはありません。次は2グループの人が前に出てください。」

会場からは「同時に5人を覚えるのは無理〜」といった感想もありました。

学習担当者「それでは次は2グループの5人の人たちが前に出て誕生日を手話表現してもらいます。」 と言っている間に先ほどの手話表現をした1グループの人たちは「そうだ。一度に5人を見ることはむずかしいから分担しましょう。Aさんは一番右、Bさんは右から2番目、Cさんは真ん中、Dさんは右から4人目、Eさんは一番左の人の誕生日を見て覚えるようにしましょう。」という相談をしていました。

学習担当者「それではあらわしてもらいます。3..2..1..ハイ。」

右から「3月3日、10月17日、8月24日、4月16日、11月3日」と同時に表現されて5秒後の学習担当者の合図で手がひっこめられました。

1グループのメンバーは右から順番に
Aさん「3月3日だから合計は6です。」
Bさん「10月17日だから合計は27です。」
Cさん「8月24日だから合計は32です。」
Dさん「4月16日だから合計は20です。」
Eさん「11月3日だから合計は14です。」 とそれぞれに確認し合いました。
そこで「6+27+32+20+14=99」という答えがでました。

学習担当者「3分経ちました。それでは各グループの代表の人が、それぞれのグループの答えを発表してください。」

1グループ代表者「(自信満々で)99です。」
3グループ代表者「(自信満々で)100です。」
4グループ代表者「(やや不安ながら)95です。」

学習担当者「確認のために2グループのそれぞれの方に誕生日をもう一度手話表現してもらいましょう。お願いします。」

2グループのメンバーは右から順番に
「私は3月3日」
「私は10月17日」
「私は8月24日」
「私は4月16日」
「私は11月3日」 と表現しました。

学習担当者「今回は、それぞれの誕生日の数字の合計は3+3+10+17+8+24+4+16+11+3=99となります。すごい、2グループが正解ですね。2グループにはポイント1を上げます。皆さんおめでとうございます〜と言いながら両手をひらひらと手話での拍手喝さいをしました。」

学習担当者「それでは次に3グループの5人の人が前に出てください。」というように続けます。

ここで、5人がどうしても難しい場合は4人や3人に減らしても構いません。 そして、全体の人数が少なくて誕生日だけではすぐに終わってしまった場合には次の数字テーマを表現してもらいます。

一例を紹介します。 学習担当者「皆さん、誕生日足し算ゲームは難しかったですね。それでは、次の数字テーマを表現してもらいます。1〜100の中で皆さんが好きな数字を頭の中に思い浮かべてください。それを前に出て手話表現してもらいます。それでは1グループの5人の人達は前に出てください。」

ここで1グループの人達が右から「18、25、7、99、71」というように表現したとしたら正解は「18+25+7+99+71=220」となり、ゲーム進行の要領は今までと同じです。

他のテーマとしては「住所地の郵便番号の下2桁」「持っている電話番号の下2桁」等、二桁の数字が表れるものであればどんなテーマでも良いと思われます。

ただし、「生まれた年」「体重」などは「年齢」や「体重」を人前で表現するのは嫌だという人もいるかと思いますので、どんなに数字を表してもらうかについては、学習担当者の方で十分に事前に考えておくようにしてください。

また、複数の数字を足すのでできたら、1ケタか2ケタの数字がよいと思います。3ケタや4ケタの数字の足し算はだんだんと嫌になってくる人がいるかもしれません。

「頭の体操」という意味あいでメンバーによっては「1ケタ」の数字ばかりのほうが盛り上がると、学習担当者が判断した場合は、あなたのクループのメンバーに応じてアレンジしてください。

点数の付け方はポイント制にしても良いし、減点性にしても良いし、正解の数字に近い答えを発表した順にポイントをあげるようにしても良いし、あとは学習担当者の方が「あなた」の手話サークルの実情に応じてアレンジすればよいのではないかと思います。  

  今回ご紹介をした「誕生日足し算ゲーム」でも「あなた」の所属する手話サークル又は手話グループのゲーム内容が盛り上がるとよいなぁという思いで今回のご紹介をおわらせていただきます。
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続きの→「22.逆借り物ゲーム」を見てみる。

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