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130本のテープ 週末里親17年の記録から

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130本のテープ

130本のテープ神戸新聞記事親と別れて施設で暮らす7歳の少年と子育てを望んだ、神戸市内のある夫妻。週末里親と里子として出会ってからの日々が「130本のテープ 週末里親17年の記録から」と名付けた本になった。「君に会わなかった人生は想像できない」。そんな家族の物語。(鈴木久仁子)

「ダウン症児、ゆうき君の成長のために週末に迎えてくれる里親さんを探しています」。神戸市北区の滝口洋三さん(62)、芙美子さん(70)夫妻が、神戸新聞の長期連載「あなたの愛の手を」で、その記事を見つけたのは、1993年。長男を授かりながら産んであげられなかった後も、長く子育てを願っていた夫妻の前に現れたのが、和田悠貴さん(25)だった。
 週末の朝、夫妻は神戸市内の児童養護施設へ悠貴さんを迎えに行った。王子動物園や須磨海浜水族園に出掛けた。家に帰ると、一緒にテレビを見て、風呂に入り、食卓を囲む。かけがえのない週末を、洋三さんはビデオカメラで撮り続けた。
 忘れられない出来事がある。幼い悠貴さんが絵本に登場する「お母さん」を指さした後、芙美子さんに尋ねるようなそぶりで顔を向けた。「ずっとお母さんを探していたんだね。週末だ130本のテープ 週末里親17年の記録からけだけど、私はずっと悠貴のお母さんであり続けるよ」と決意した瞬間だった。同書はエピソードが盛り込まれている。芙美子さんが文章を、洋三さんがカット写真を担当した。
 制度上、里親との関係は里子が18歳を迎えた時点でピリオドが打たれるが、3人は今も"親子"のまま。グループホームで暮らす悠貴さんはパフォーマンス集団で自立を探っている。演じるのは、子供から大人気の道化師だ。
 「仕事を優先して来られない週末もある。いつか『もうこない』なんて言ったら、こっちが押しかけてしまうかもな」るそう話した後、洋三さんは相好を崩した。
 2012年1月10日発売。A5版、40頁。1000円。
 エピック社078-241-7561


実は、私は手話入門講座修了後にこの本の作者様とお会いしました。この本の作者様は本当に落ち着のある温かい方で、お会いするのを私はとても楽しみにしています。もちろん、私も今回ご紹介した本を何回も自宅で読んでいます。

もし、ご興味がありましたら→130本のテープ ←からのご注文でしたら送料無料でご自宅まで配送されますのでおすすめです。

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