転職には良い転職と悪い転職があると思います。
私のイメージする良い転職とは「たった一度の転職で自分のやりたいことが実現できる会社に入ること」です。
悪い転職はたくさんありすぎて一度にはご紹介できません。
ただ、はっきり言えることは何回も転職するような人は、新たな会社に応募したとしても、書類選考の時点で「またすぐに辞めてしまう人だろう。」というネガティブな評価をされる可能性もあるということは認識していただきたいと思います。
何回も転職すると、給料・技術・能力はあまりあがらないまま年齢を重ねていき、最後には自分は、この転職で何がやりたかったのだろう、と途方にくれる将来になるかもしれません。
では、転職に失敗する人の典型的なパターンをいくつかご紹介します。
1.転職先が決定していないうちに「退職届」を出す時は失敗の可能性が高い。
ヘッドハンティングという言葉がありますが、わざわざ他の会社の社員を引き抜くということは、その人の技術や能力もさることながら、「○○会社△△課長」というような肩書や人脈を引き抜くことにもヘッドハンティングの意味があるのです。会社にいるからこそ、「うちの会社に本当にきてくれるのだろうか？」と思うから転職の給料その他の条件が良くなるのであって、会社をやめた人は、「ただの人」で、「いくところがないから給料を安くしてもうちにくるしかないだろう。」というように、とことん転職条件を買いたたかれる可能性があります。
2.不平不満だけで転職する時は失敗の可能性が高い。
転職したいという理由が「不平、不満だけ」の場合は転職をする時期ではないと私は考えます。転職というものは「あなたのやりたいことが実現できる」というポジティブな考え方で転職をするべきであって、「給料が少ない」「残業が多すぎる」「同僚とうまくいかない」というようなネガティブな要素が原因の転職は新しい職場でも「もっと多いと思っていたのに自分の働きに比して給料が少ない」「もっと少ないと思っていたのに残業が多い」「もっとうまくいくと思っていたのにどう利用とうまくいかない」と転職後にも心境の変化がおこるのではないか、と思うからです。
でも、あなたが不平不満だけのために転職したいと考えるならば、その不平不満を逆に考えてみてください。具体的には「私の給料は月に25万円だけれども私は30万円もらえる価値があるはずだ。」「私の残業は月に100時間だが本当は月に10時間くらいのはずだ。」「私の職場の同僚とうまくいかないが、本当はうまくいくはずだ。」というように今「あなた」が不平不満をもつている内容を「あなたの理想」に変えてください。
そして、その理想をすべてあわせた文章を作ってください。今の例であれば
「私の給料は月に30万円以上で、残業は月に10時間までで、職場の同僚ともうまくいっている。そして・・・・」というようになるはずですね。
その理想の内容の会社があるかどうか、そしてそういう会社に転職可能かどうかを冷静に考えてください。冷静に考えて転職可能であれば転職に向けて動いてください。
「あなた」の理想をすべてあわせた会社への転職がむずかしいようであれば、今は転職はしないほうが無難ではないか、と私は考えます。
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